VPSの4つの特長をわかりやすく解説
VPSには、大きく次の4つの特長があります。
- ・ユーザーごとにOSが用意されているため、他のユーザーからの影響を受けにくい
- ・ユーザーごとに仮想サーバー領域が割り当てられているため、カスタマイズ性が高い
- ・管理者権限が必要なアプリケーションソフトウエアも自由に導入できる
- ・専用サーバーのような環境を低価格で構築できる
以下に一つひとつ、詳しく解説します。
ユーザーごとにOSが用意されているため、他のユーザーからの影響を受けにくい
1つ目の特長は「ユーザーごとにOSが用意されているため、他のユーザーからの影響を受けにくい」ことです。通常の共用サーバーでは、ひとつのOS(ホストOS)を複数人のユーザーが共有しているため、他のユーザーの使用状況によっては、動作が重くなるなどの影響を受ける可能性があります。
しかし、VPSはホストOSの上にゲストOS(ユーザーに個別のOS)が用意されており、ゲストOS同士は互いに干渉しないため、ほぼ影響を受けずにサーバー運用が可能です。
ユーザーごとに仮想サーバー領域が割り当てられているため、カスタマイズ性が高い
2つ目の特長は「ユーザーごとに仮想サーバー領域が割り当てられているため、カスタマイズ性が高い」ことです。通常の共用サーバーでは、使用するサーバーのスペック(構造や性能の仕様)が最初から固定されていて、自由に変更できません。
しかし、VPSはユーザーごとに仮想サーバー領域が割り当てられているため、必要に応じて仮想サーバー領域のスペックを変更することが可能です。例えば、サーバーの運用目的ににあった環境設定に変えたり、メモリを追加したりすることが自由にできます。あたかも、専用サーバーを使っているかのように、自由にカスタマイズできることが大きな利点です。
管理者権限が必要なアプリケーションソフトウエアも自由に導入できる
3つ目の特長は「管理者権限が必要なアプリケーションソフトウエアも自由に導入できる」ことです。管理者権限とは、サーバーのシステムそのものを操作でき、ソフトウエアのインストールや削除などを自由に行える権限のことです。
通常の共用サーバーでは、管理者権限はサーバーの運用会社(レンタルサーバー業者)が持っているため、ユーザーが導入できるソフトウエアの範囲には限りがあります。例えば、ECサイトの管理機能を導入したくても、サーバーの環境設定上インストールできないといったこともあり得ます。
しかし、VPSではゲストOSの管理者権限はユーザー自身が持っています。そのため、ユーザーは自分のOSを自由にカスタマイズでき、好きなソフトウエアをインストールすることができます。
専用サーバーのような環境を低価格で構築できる
4つ目の特長は「専用サーバーのような環境を低価格で構築できる」ことです。サーバーの容量や機能を気にせず、好きなだけカスタマイズしたいユーザーに最適なサーバーはやはり専用サーバーです。しかし、専用サーバーは初期費用が5~10万円、月額費用が1~5万円程度かかるため、コストが割高になるデメリットがあります。
それに対して、VPSサーバーなら、専用サーバーといった自由度の高い環境を初期費用無料、月額費用1,000円程度の低価格から導入できます。専用サーバーのような自由度と、共用サーバーのような低価格を同時に実現できるのは、VPSにしかない特長です。
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